高速鉄道の幕を開けたこだまの存在

こだまと新幹線の登場

こだまの登場が何を変えたのかといえば、東京と大阪を日帰りできるようにしたところにあるでしょう。わずか40分短縮しただけですが、朝出てその日のうちに帰ってくることができるようになったのです。ビジネスとして考えれば、驚くほどのチャンスを広げたのがこだまだったことは間違いありません。

ビジネス特急と呼ばれることにもつながりますが、現在の高速鉄道がいかに恵まれているかがわかります。実際にこだまの速度を見てみると、最高速度は110km/hまで上昇していたのです。高速鉄道と呼ぶにはまだまだ物足りませんが、それまでがつばめの95km/hだったことを考えれば、大幅なスピードアップだったことがわかるでしょう。

ビジネスチャンスを広げることになったこだまは、高速鉄道の必要性の高さを訴えることにもつながりました。新幹線が誕生することになりますが、結果としてこだまの存在を否定することにもなっていくのです。新幹線は世界初の高速鉄道として、明らかに短い時間で到着することができるようになりました。こだまはあまり長い期間活用されたわけではありませんでしたが、日本の鉄道に対する考え方に大きな影響を与えていったことは間違いありません。